魚病研究
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IPNウイルスおよびIHNウイルスに対する逆性石鹸製剤の殺ウイルス効果
サケ科験類の伝染性病原体の消毒法に関する研究4
井上 潔池谷 文夫山崎 隆義原 武史
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1991 年 26 巻 4 号 p. 195-200

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抄録
 逆性石鹸製剤のIPNVおよびIHNVに対する殺ウイルス効果を検討した。実験には塩化ベンザルコニウムおよび塩化ベンゼトニウムを主成分とする3種の製剤を使用した。これらの製剤はいずれも, IPNVに対する効果は認められなかったが, IHNVに対しては有効で, 塩化ベンザルコニウムあるいは塩化ベンゼトニウムの0.08%溶液に15秒間接触さえることにより, ウイルスは不活化された。しかし, ウイルス液に血清を加えることにより, 殺ウイルス効果は製剤の種類によって1/4から1/16に低下した。
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© 日本魚病学会
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