抄録
ニホンウナギの免疫グロブリン(Ig)を精製し, 間接ELISA法によるウナギ抗体の検出を検討した。Edward-siella tarda死菌で免疫したウナギの血清を40%飽和硫安で塩析し, ゲル濾過および2回のイオン交換クロマトグロフィーでIgを精製した。精製したIgをウナギに接種し, ウナギ抗ウナギIg血清を得た。ウナギをE.tarda死菌で浸漬免疫した後, 血清中のE.tarda抗体を間接ELISA法で検出したところ, 免疫魚のELISAタイターは対照魚のそれと比べ有意に高い値を示し, 浸漬免疫による抗体の産生が間接ELISA法により示された。