抄録
台湾のオオクチバス病魚から分離されたNocardia asteroidesを健康なオオクチバスに筋肉内(IM)または腹腔内(IP)接種したところ、自然発病魚と同様に典型的な肉芽種が形成された。菌を8mg接種した魚では、IPで14日, IMで21日, 0.8mg接種した魚では, IMで28日までに全て斃死した。菌は斃死魚の肝臓や肝臓から再分離された。肉芽種は肝臓, 脾臓, 腎臓, 膵臓, 眼球, 脳, 鰓, 胃, 腸等の器官に形成された。本研究によって, N.asteroidesのオオクチバスに対する病原性が明らかになった。