魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
ウナギの頭腎好中球と末梢血好中球の貧食能の比較
朴 性佑若林 久嗣
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 27 巻 3 号 p. 149-152

詳細
抄録
 ニホンウナギにホルマリン不活化菌体ないしは生理食塩水を腹腔内接種し, 24時間後に頭腎および末梢血液を採取した。それぞれから分離した好中球について, 貧食率, 貧食指数, ルミノール依存化学発光量を測定, 比較した。菌体接種魚と生理食塩水接種魚を比べると, 頭腎好中球も末梢血好中球, も菌体接種魚の方がそれぞれ高い貧食能を示した。また, 頭腎好中球と末梢血好中球を比べると, 後者の貧食能が前者のそれより高かった。菌体接種の刺激によって頭腎で高い貧食能をもつ好中球が増生され, 成熟後, 血管中に動員されることが示唆された。
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top