魚病研究
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本邦淡水養殖ギンザケにおけるEIBSの発生
岡本 信明高橋 清孝熊谷 明柴崎 弘之舞田 正志田中 真John S. Rohovec池田 彌生
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1992 年 27 巻 4 号 p. 207-212

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抄録
 1986年以来, 毎年5-7月の低水温期に宮城県下の淡水養魚場のギンザケに集団発生している貧血症について, 赤血球内封入体の検出, 電顕観察によるウイルスの確認と人工感染の成立ならびに本病耐過魚が示したEIBS抵抗性から, 本病がEIBSウイルスに起因する疾病であることが確かめられた。死亡率の上昇に伴い, 病魚はミズカビの寄生を受けるものが多く見られたので, ギンザケの水カビ病の一次因の一つとしてEIBSが疑われた。本報は淡水ギンザケのEIBSの日本での最初の記載である。
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