魚病研究
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IPN ウイルスの無希釈連続継代培養においてみられた構造タンパク VP2 の単クローン抗体に対する反応性の低下
S.-C. ChiC.-F. LoS.-N. ChenG.-H. Kou
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1993 年 28 巻 1 号 p. 51-52

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抄録

 ハマグリから分離したIPNウイルス(IPNV)をティラピア由来細胞TO-2で, 無希釈で連続して10代まで培養するうちに感染力価が著しく低下した。10代無希釈継代したIPNVをウエスタンブロット法に供試したところ, 抗IPNVウサギ血清に対する反応性は, 初代継代のウイルスと差がなかったが, 4種の抗VP2単クローン抗体に対する反応性は著しく低下していた。一方, 構造タンパクVP3では, 抗VP3単クローン抗体に対する反応性の低下は認められなかった。

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