台湾の養殖ドジョウに大量死が発生し, 斃死魚よりウイルスが分離された。本ウイルスは, エンベロープを持たず, 1層のカプシッドからなる径69±4nmの正20面体構造を有し, 塩化セシウム中ででの比重は1.33g/cm3であった。また, 2分節の2本鎖RNAを有し, 構造タンパクは88, 48, および28Kダルトンの3種のポリペプチドからなり, TO-2細胞に接種した場合, IPNVに類似したCPEを発現した。これらの結果は本ウイルスがBirnavirusに属し, IPNVに類似していることを示している。交差中和試験の結果, IPNVのAb血清型に最も類似していた。
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