高知大学農学部水族病理学講座 香川県農林水産部水産課
高知大学農学部水族病理学講座
1993 年 28 巻 2 号 p. 65-69
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種苗生産場のブリ親魚におけるホルモンによる成熟誘発前後のYAV汚染の実態を調査した。成熟誘発前の親魚では生殖巣をはじめ, いずれの臓器からもYAVは検出されなかった。しかし, 成熟誘発後の親魚から搾出した卵・卵巣液と精液からはYAVが検出された。検出率は卵・卵巣液のほうが精液よりも有意に高かった。一方, 成熟誘発前の親魚では雌雄ともに血中中和抗体が認められた。これらのことから, YAVはブリ親魚の体内に潜伏しており, ホルモンによる成熟誘発によって増殖することが示唆された。
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