魚病研究
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マダイイリドウイルスの物理化学的性状と細胞感受性
中島 員洋反町 稔
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1994 年 29 巻 1 号 p. 29-33

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抄録
 マダイイリドウイルスに対する細胞感受性を 11種類の魚類由来株化細胞を用いて検討した結果, BF-2 及びKRE-3 細胞が高い感受性を示した. これら2種の細胞をポリエチレングリコール(PEG)処理, あるいはウイルス希釈液に PEG を添加することによりウイルス力価の上昇が認められた. 本ウイルスは 15℃, 20℃, 25℃及び 30℃で増殖したが 37℃では増殖しなかった. ウイルス粒子は酸, クロロホルム, エーテルに感受性, 熱に不安定, 超音波処理, 凍結融解に安定であった. IUdR 処理によりウイルス力価の減少が認められた.
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© 日本魚病学会
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