抄録
1991年および1992年に, シンガポールより輸入された観賞魚のドワーフグラミー(Colis lalia)にAphanomyces sp. による全身感染症がみられた. 病理組織学的に検討した結果, 本症例は全身的真菌性肉芽腫症を特徴とする疾病と判断された. さらに, 本症例を真菌性疾病, すなわち真菌性肉芽腫症, ulcerative mycosis, red spot diseaseおよびepizootic ulcerative syndoromeと病理組織学的に比較した結果, 多くの類似点が見い出された.