魚病研究
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スルファモノメトキシンをニジマスに経口投与した時の血液中の分布について
サルファ剤の魚類に関する研究 第5報
原 武史井上 進一
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1969 年 3 巻 2 号 p. 9-13

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抄録
 ニジマス1年魚にスルファモノトキシンを魚体重kgあたり250mgを経口投与し,その全血中,血漿中および血清中濃度を比較し次の結果を得た。1. ニジマスでは全血中濃度が血漿中および血清中濃度よりも高く,血漿中濃度は全血中の平均68.7%,血清 中濃度は全血中の平均83.4%であり,いずれも全血中濃度と一定の比率で変化している。2. 全血中濃度の定量に際して溶血剤としてサポニンを使用しても蒸溜水のみでも測定値に差がない。3. 血球結合率は平均54.8%で哺乳動物の例よりも非常に高い。
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© 日本魚病学会
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