魚病研究
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魚類のトランスフェリンについて
廣野 育生青木 宙
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1995 年 30 巻 2 号 p. 167-174

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抄録

 魚類のトランスフェリン(TF)遺伝子は多型であり, ギンザケでは TF のタイプにより細菌性腎臓病に対する抵抗性が異なることが知られている。魚類の TF cDNA の構造解析から, 鉄結合領域のアミノ酸配列およびシステインの位置が高等脊椎動物の TF と同様に保存されていることが分かっている。メダカ TF 遺伝子の基本的な構造は高等脊椎動物のものとほぼ同じであるが, イントロンの長さが短いのが特徴的であり, TF 遺伝子の上流には種々の転写・翻訳制御領域が存在する。メダカおよびタイセイヨウサケの TF 遺伝子は肝臓において転写される。

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© 日本魚病学会
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