魚病研究
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海中養殖ギンザケの EIBS に関する病態生理学的研究
舞田 正志岡本 信明高橋 清孝熊谷 明和田 俊池田 彌生
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1996 年 31 巻 3 号 p. 151-155

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抄録
 EIBS 自然発病魚の病態生理学的変化を明らかにするため, Ht 値を指標にして血液成分と肝臓リン脂質の脂肪酸組成を調べた. Ht 値が20%以下になると血漿総タンパク, 総コレステロール, 中性脂肪, リン脂質は低く, GPT 活性と K+ は高かった. 肝臓リン脂質の C22: 6 の割合は病状の進行とともに低下した. 瀕死魚では Na+, K+, Cl- が高かった. 病魚の血漿成分は貧血の影響を受けて変動していると考えられた.
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© 日本魚病学会
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