魚病研究
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クロソイに発生した非定型Aeromonas salmonicida感染症
泉川 晃一植木 範行
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1997 年 32 巻 1 号 p. 67-68

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抄録
 1994年1月から5月にかけて岡山県東部海域で養殖中のクロソイ0および1年魚に, 皮膚の潰瘍を特徴とする大量死がみられた。死亡魚の腎臓および脳から同一種と考えられる細菌が純培養状に分離され, 分離菌は生化学的性状および血清学的性状から非定型 Aeromonas salmonicida に同定された。筋肉内注射および浸漬法による感染試験の結果, 分離菌はクロソイに対して強い病原性を示すことが確かめられ, そのLD50は 1.1×10°CFU/fish(注射)および4.4×105 CFU/ml(浸漬)であった。
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© 日本魚病学会
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