ポルトガルの養鱒場で分離された Aeromonas salmonicida subsp. salmonicida の表現体質, および血清学的, 分子生物学的性状

抄録

　ポルトガルの養鱒場において発生したせっそう病の罹病魚から分離された8株について形態学的, 生化学的性状を調べた結果, それらは全て Aeromonas salmonicida subsp. salmonicida に同定され, 血清学的にも全て参照菌株 ATCC33658 と同一の性状を示した。DNAの制限酵素による切断パターンを比較した結果, ブラウントラウト由来株とニジマス由来株では異なるパターンを示し, 疫学マーカーとして有望であることが示唆された。