1998 年 33 巻 2 号 p. 73-78
日本の各種海産養殖魚から分離したマダイイリドウイルス(RSIV)の抗原をポリクローナル抗体を用いた蛍光抗体法及びウエスタンブロット法により検討した結果, 全て類似した反応性をしめした。 一方, 単クローン抗体を用いた解析では, 抗原決定基に差異のある株が認められた。 さらに, 海外のイリドウイルス(流行性造血器壊死症ウイルス, シートフィッシュイリドウイルス, グルッバーイリドウイルス)との抗原性の比較を行った結果, 共通抗原は存在するが RSIV とは異なることがあきらかになった。