魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
33 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • Poh-Shing Chang, Dong-Hung Tasi, Yu-Chi Wang
    1998 年 33 巻 2 号 p. 45-52
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     三ヵ所のウシエビ計66尾を対象に, WSBV の存在を確かめるための核酸プローブを用いたドットブロット法を in situ ハイブリダイゼーションおよび2段階 PCR と比較した。 後2者の結果はよく一致した。 少数の偽陰性を除き, 鰓, 腹脚, 眼柄, 血リンパの組織磨砕液あるいは組織由来 DNA を用いたドットブロット法でも同一結果が得られた。 4時間程度で実施可能な迅速法を確立し, 眼柄組織磨砕液を用いた本法が, 野外での WABV の検出および親エビの選別に適した方法であるとの結論を得た。
  • 舞田 正志, 大島 敏明, 堀内 新吾, 岡本 信明
    1998 年 33 巻 2 号 p. 53-58
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     赤血球封入体症候群(EIBS)ウイルスに人工感染させたギンザケの生化学的変化を調べた。 EIBS 自然発病魚の血液ホモジネートを接種したギンザケでは赤血球封入体が確認され, ヘマトクリット値は有意に低下した。 感染魚の血中過酸化ホスファチジルコリンは対象魚と比べて低かった。 接種4週間目に, 感染魚の肝臓リン脂質中の多価不飽和脂肪酸組成比は低下し, 未知物質の組成比が上昇した。 感染魚の鰓の Na+-K+Atpase 活性は対象魚と比べて差はなかったが, 腎臓のそれは接種4週間目以降, 有意に(p<0.05)低下した。
  • 舞田 正志, 青木 秀夫, 山形 陽一, 佐藤 秀一, 岡本 信明, 渡邉 武
    1998 年 33 巻 2 号 p. 59-63
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     無魚粉飼料および通常の魚粉飼料を給餌したブリについて, 血漿化学成分と抗病性を比較した。 55日間の試験中, 無魚粉飼料給餌魚群には類結節症による死亡が認められたのに対し, 対照飼料給餌魚群には死亡が認められなかった。 無魚粉飼料群と対照群との間に摂餌率と成長に差はなかったが, 給餌開始後30日目の無魚粉飼料給餌魚の血漿脂質成分値は対象魚のそれに比べて有意に低かった。 この結果は, 血漿脂質成分値の低下がブリの抗病性低下の指標になるかもしれないことを示している。
  • 中野 平二, 平岡 三登里, 鮫島 守, 木村 武志, 桃山 和夫
    1998 年 33 巻 2 号 p. 65-71
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     PRDVの化学的・物理的不活化条件をバイオアッセイ法によって調べた。 その結果, 化学的処理では有効塩素濃度1mg/l10分間, 有効ヨウ素濃度2.5 mg/l 10分間, 残留オキシダント0.62mg/l 1分間, エタノール30%1分間, ホルマリン5 g/l 10分間, 塩化トリメチルアンモニウムメチレン25mg/l 10分間, 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物5,000 mg/l 60分間, 食塩25%24時間, クロロフォルム処理でそれぞれ不活化された。 また, 物理的処理では加熱50℃ 60分間, 60℃ 1分間, 70℃ 0.2分間で, 乾燥3時間で, 紫外線照射量1×104 μW・sec/cm2でそれぞれ不活化された。
  • 中島 員洋, 前野 幸男, 横山 憲一, 加地 千恵, 真鍋 貞夫
    1998 年 33 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     日本の各種海産養殖魚から分離したマダイイリドウイルス(RSIV)の抗原をポリクローナル抗体を用いた蛍光抗体法及びウエスタンブロット法により検討した結果, 全て類似した反応性をしめした。 一方, 単クローン抗体を用いた解析では, 抗原決定基に差異のある株が認められた。 さらに, 海外のイリドウイルス(流行性造血器壊死症ウイルス, シートフィッシュイリドウイルス, グルッバーイリドウイルス)との抗原性の比較を行った結果, 共通抗原は存在するが RSIV とは異なることがあきらかになった。
  • Gopalrajan Sugumar, 中井 博文, 平田 靖, 松原 弾司, 室賀 清邦
    1998 年 33 巻 2 号 p. 79-84
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     マガキ幼生の bacillary necrrosis の原因菌である。 Vibrio splendidus biovar II, の病原性に関する検討を行った。 本菌はマガキ幼生に対して強い病原性を示し, 約105CFU/mlの濃度で24時間以内に100%の死亡率をもたらした。 本菌に対する幼生の感受性は5日または10日齢に比べて17日齢で低下した。 本菌の菌体成分および菌体外産物のいずれもマガキ幼生に致死毒性を示したが, 菌の毒素産生能と病原性との間に明瞭な関係は認められなかった。 また本菌は海水中で長期間存在しうることから種苗生産期におけるマガキの重要な病害細菌と考えられている。
  • 横山 博, Yasoja S. Liyanage, 須貝 憲明, 若林 久嗣
    1998 年 33 巻 2 号 p. 85-89
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     ニシキゴイ養殖場において, 6~7月に2, 3才親魚が体表全体, 特に頭部から腹部が著しく発赤または出血斑を呈して死亡する事例があった。 体表粘液および魚体内の様々な結合組織に Thelohanellus 属粘液胞子虫が確認され T.hovorkai に同定された。 皮膚患部の病理組織により, プラスモジアからの胞子散乱に伴う出血, 水腫, 表膚上皮の剥離および広範囲にわたる細胞浸潤が観察された。 養魚池から採集されたエラミミズから, 6月には81%の寄生率で T.hovorkai 放線胞子が検出された。 本疾病名を「コイの出血性テロハネルス症」と提案する。
  • 乙竹 充, James D. Moore, 中西 照幸
    1998 年 33 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     体重15gのニジマス稚魚に, 牛血清アルブミン(BSA)を水温15℃で3分間から48時間浸漬投与し, 投与2時間後の血漿中 BSA 濃度(以下 Cp と略)を測定した。 その結果, 粒状性抗原と同様に可溶性抗原でも浸漬時間の延長により取込が促進され, 浸漬時間と Cp の間には有意な正の相関が認められた。 また, 24時間の浸漬についても, 3分間の浸漬と同様に, Cp は浸漬溶液の BSA 濃度(以下 Cb と略)に依存した。 以上の結果より Cp (μg/ml)は浸漬時間t(時間)と Cp(μg/ml)を用いて, Cp=3.47・10-3・ Cb ・√t(相関係数0.99)と表すことが出来ると考えられた。
  • 桃山 和夫, 平岡 三登里, 中野 平二, 鮫島 守
    1998 年 33 巻 2 号 p. 95-96
    発行日: 1998/06/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     クルマエビ類の急性ウイルス血症(PAV)の原因ウイルス PRDV の凍結保存と, 海水中での活性維持期間をバイオアッセイ法により調べた。 Hanks'BSS に懸濁させ-80℃で保存した場合, PRDV の感染性は1年間低下しなかった。 また, 滅菌濾過海水に懸濁させた場合, PRDV は, 30℃では30日間, 25℃では40日間, 20℃では90日間, 15℃では120日間感染性を維持した。
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