1998 年 33 巻 4 号 p. 293-296
ウシエビ孵化場の飼育水から分離された細菌の中から Vibrio harveyi の発育を阻害する細菌として1株(NICA1031)の V. alginolyticus を選んだ。 この NICA 1031株と V. alginolyticus (5株)を塩分, 温度, pH を変化させた人工海水培地中で一緒に培養し, NICA1031の阻害作用を調べた。 その結果, 塩分20あるいは30 ppt の時より10 ppt の時の方がより強い阻害作用が発揮された。 また, 25℃の場合より30~37℃で培養した場合の方が, pH7.5あるいは9.0の場合の場合より pH8.5の場合の方が, それぞれより強い阻害作用が認められた。