魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
天然クルマエビおよび甲殻類からの PRDV の検出
前田 稔伊丹 利明古本 篤士Oscar HennigTomohiro Imamura近藤 昌和廣野 育生青木 宙高橋 幸則
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 33 巻 4 号 p. 373-380

詳細
抄録
 PAV の原因ウイルスである PRDV が2段階 PCR によって天然クルマエビから検出された。 この PCR 陽性個体の心臓から調整した無菌ろ液をクルマエビに接種したところ, エビは PRDV によって死亡した。 養殖場に棲息する甲殻類11種から PRDV が検出された。 PCR 陽性のアシハラガニと同居させた健康なクルマエビは, PRDV に感染して死亡した。 以上の結果から, 天然の甲殻類や親エビが PRDV の感染源となりうることが示唆された。
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top