Department of Aquatic Bioscience, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo
Niigata Prefectural Freshwater Fisheries Experimental Station
1998 年 33 巻 5 号 p. 489-494
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粘液胞子虫 Thelohanellus hovorkai によるコイの出血性テロハネルス症の発病条件について調べた。養魚池で採集されたエラミミズと同居飼育することでニシキゴイとマゴイに同程度に病徴がみられ, 筋肉1g当たりの胞子数は5×104個に達した。一方, ミミズ槽からの排水で飼育した群は軽度に感染したものの発病はしなかった。同居飼育群では腸管と腹部皮下結合織, 排水飼育群では鰓に最も多く寄生した。以上より放線胞子虫寄生エラミミズを経口摂取することで発病に到ることが示唆された。
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