抄録
1996年は日栽協のクルマエビ種苗生産用に搬入した天然親エビの一部に PRDV 感染個体が含まれていた。得られた卵の海水洗浄を行い, 飼育期間中に PRDV が検出された群は除去した。中間育成場へ輸送直前の種苗(P20)からは PRDV は検出されなかったが, 中間育成場で PAV が発生した。一方, 1997年には PCR 検査に基づく親エビ選別と卵のヨード消毒を行った結果, 種苗生産および中間育成場で PAV は発生しなかった。したがって, 種苗生産過程における PRDV の主感染源は親エビと考えられた。