京都府立海洋センター
広島大学生物生産学部
2000 年 35 巻 1 号 p. 11-14
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クロアワビにおける筋萎縮症の水平感染の可能性について実験した。その結果、感染耐過した2年貝の飼育排水に曝した0年貝は本症に罹った。また、食欲不振等の異常は認められたものの本症に特徴的な腫瘍様病変は認められなかった雌親貝と5日間同居させた0年貝も発病した。これらの結果から、感染耐過貝や不顕性感染を受けた親貝から本症の原因体である濾過性病原体が排出され、それが水を介して感受性の高い稚貝に感染すると考えられ、アワビ種苗生産施設における水平感染防止の重要性が示された。
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