抄録
1999年4月に徳島県下のアユ養殖場で出血性の腹水症状を呈する病魚から, 水溶性の褐色色素を産生するグラム陰性, 好気性, 非運動性の桿菌が分離された。形態学的, 生化学性状および抗 -P. plecoglossicida血清との凝集試験結果に基づいて, 分離株は細菌性出血性腹水病の原因菌である P. plecoglossicidaに同定された。分離株のアユに対する病原性は強く, そのLD50値は7×100CFU(筋肉内注射)であった。本病の原因菌に褐色色素産生株も存在することが判明した。