アユのグルゲア症原因微胞子虫 G. plecoglossiの感染実験系を確立するため, ニジマスを供試魚として攻撃実験を行った結果, 寄生状態はアユと差がなく, 実験モデルとして有用性が示された。さらに, G. plecoglossiを特異的に検出する in situハイブリダイゼーション(ISH)法を開発し, 虫体の検出を試みた。その結果, 胞子の経口投与5分後において, ニジマスの腸上皮組織内にISH陽性のシグナルが検出され, ISH法が特に感染初期ステージの検出に有効であることが示された。
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