魚病研究
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ニジマスにおけるCampylobacter cryaerophila感染症:症状, 病理, 原因菌および治療
Seyit AydinNejdet GultepeHarun Yildiz
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2000 年 35 巻 3 号 p. 117-123

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抄録
 1997年および1998年にトルコのニジマス養殖場において病気が発生し, 病魚の内臓からCampylobacter cryaerophilaが分離され, 筋肉内接種により分離株のニジマスに対する病原性が確認された。コイにも分離株を接種したが, 病理性は認められなかった。自然および実験的感染ニジマスにおける血液化学的検査の結果, 感染魚におけるヘマトクリット値やグルコースの低下が示された。薬剤感受性の結果に基づき, ホルマリン薬浴後にエンロフロキサシンを経口投与し, 治療に成功した。
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© 日本魚病学会
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