魚病研究
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Flavobacterium columnare 実験感染がウナギ IgM 産生能に及ぼす影響
平薮 栄治間野 伸宏内田 大介鈴木 隆志廣瀬 一美
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2000 年 35 巻 4 号 p. 185-191

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抄録
 Flavobacterium columnare の実験感染がウナギの lgM 産生能に及ぼす影響について検討した結果, 血清総 lgM 量, 血清総タンパク質量に占める血清総 lgM 量の割合および lgM 産生細胞数が有意に減少した。 また, 当菌の主要病原因子と推定される菌体外産生物(ECP)を腹腔内接種した場合でも, ウナギの lgM 産生能は低下した。 ECP は, in vitro においてもウナギリンパ球に対して細胞毒性を示したことから, ECP がウナギの lgM 産生能の低下に重要な役割を果たしていると考えられた。
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