2001 年 36 巻 3 号 p. 133-138
発光性ビブリオ病が発生しているフィリピン各地の養殖場のウシエビおよび飼育水から189株の発光細菌を分離した。検査の結果, それらの分離株は Vibrio harveyi (65.5%), V.logei (7%), Photobacterium sp. (6%), および V.orientalis (1%)などの発光細菌に分類された。また, 本来非発光性とされる V.campbellii (16%)や V.mediterranei などに同定された株もあった。V.harveyi の3代表分離株はウシエビに病原性を示し, 発光性ビブリオ病の主原因は V.harveyi であると判断された。