天然ヒラメから魚類病原ウイルスの分離を試みた。1999年および2000年に日本沿岸域9ヶ所で採捕したヒラメ, 合計274尾のうち8ヶ所111尾(40.5%)からアクアビルナウイルスが分離され, 2ヶ所18尾(6.6%)から VHSV が分離された。なお, アクアビルナウイルスの代表分離株は YTAV と同定された。ビルナウイルス4株をヒラメ幼魚(8.7g)に筋肉内接種したが(10 3.0-10 7.6TCID50/尾), いずれの株にも病原性は認められなかった。一方, VHSV は10 2.0TCID50/尾の接種量でもヒラメ幼魚(24.8g)に高い病原性(累積死亡率60%)を示した。