2001 年 36 巻 4 号 p. 201-206
魚類株化細胞を用いて Photobacterium damselae subsp. piscicida の付着能を ELISA 法で検討した。異なる魚種・地域から分離した計32株の CHSE-214 細胞に対する付着能を比較したところ, 株間で差がみられた。細菌に酸(pH4-6)を作用させても付着能は変化しなかった。代表株を用いて単糖類で処理した影響を調べたところ, 日本株は N- アセチルノイラミン酸と L- フルクトース処理で付着能が増大し, N- アセチル -D- グルコサミン処理では低下したが, イタリア株は異なる反応を示した。