魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
ヒラメから分離された VHSV の諸性状
森 広一郎飯田 秀貴西澤 豊彦有元 操中島 員洋室賀 清邦
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 37 巻 4 号 p. 169-174

詳細
抄録

 ヒラメ由来 VHSV 3株(米国製:天然魚および養殖病魚由来各1株;欧州型:養殖病魚由来1株)の諸性状について検討した。 用いた3種の魚類株化細胞の中では FHM 細胞で何れのウイルス株も最もよく増殖し, 至摘増殖温度は米国型株せ20℃, 欧州型株で15℃であった。 in vitro の安定性試験では高水温下の未滅菌海水中において速やかに失活した。 ヒラメに対して米国型株は強い病原性を示し, 日本の天然および養殖ヒラメから分離される株の殆んどが米国型株である事とよく符合した。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top