魚病研究
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定量的PCR法によるマダイイリドウイルスの検出と定量
Christopher Marlowe Caipang廣野 育生青木 宙
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2003 年 38 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
 マダイイリドウイルスの主要外殻タンパク質(MCP)遺伝子を標的とした定量的PCR法では, ウイルス遺伝子が1から109コピーまで定量可能であった。定量的PCR法は通常のPCRより感度が100倍良かった。ウイルス感染3日目のマダイでは心臓において最も多くのMCP遺伝子が検出されたが, 血液中のそれは約100分の1であった。ワクチン接種したマダイに対するウイルス攻撃試験後, 生残魚からは通常のPCRではウイルスは検出できなかったが, 定量的にはPCR法では検出できた。
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