ヒラメの白血球は電顕観察でリンパ球, 栓球, 顆粒球, 単球に分類された。N.hirame感染魚末梢血中では顆粒球・単球の割合が増加していた。顆粒球は, acid phos-phatase,Sudan black B,peroxidaseに陽性であり, 好中球に相当すると考えられた。白血球をN.hirameと共に培養すると虫体への単球の接着が見られた。寄生部位では, 顆粒球, 単球, さらに高電子密度顆粒を持つ細胞とそれらの虫体への接着が見られ, 虫体外皮の一部に損傷が確認された。よって, これらの細胞がN.hirameへの攻撃に重要な役割を担っていることが示唆された。
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