魚病研究
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浸漬法により感染させたヒラメにおけるウイルス性出血性敗血症ウイルスの消長
飯田 秀貴森 広一郎西澤 豊彦有元 操室賀 清邦
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2003 年 38 巻 3 号 p. 87-91

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抄録
 VHSVを用いて浸漬攻撃したヒラメの各組織におけるウイルスの消長を培養法を用いて7週間に亘って検討した。VHSVは感染1日後に鰓, 皮膚, 脾臓および腎臓で増殖し, 3日後には調べた10全ての組織から検出された。浸漬4週間後に感染耐過魚の多くの組織でVHSVは検出されなくなったが, 心臓および脳からは6週間後まで検出された。7週間後にはVHSVは検出されなかったが, その時点で急激な水温変化を与えたところ, 1週間後に一部の魚の心臓からVHSVが検出された。
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© 日本魚病学会
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