瀬戸内海西部海域で採集された小型エビ4種, サルエビ, トラエビ, アカエビおよびキシエビのWSSV保有状況をPCRにより調べるとともに, PCR陽性固体を用いてクルマエビに対する感染性を調べた。安芸灘および伊予灘のエビからはWSSVはほとんど検出されなかったが, 周防灘由来のサルエビ, トラエビおよびアカエビのWSSV保有率はそれぞれ23, 29, 40%であった。これらPCRの陽性固体を経口投与したクルマエビは, 感染したが死亡しなかった。磨砕濾液の筋肉注射では半数の個体が典型的なWSSVの症状を呈して11日以内に死亡した。
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