抄録
ウシエビの抗菌タンパク(Penaeidin)のcDNAは, 分子量6.9kDaの74アミノ酸残基をコードしていた。ノーザンブロットにより, このタンパクは主に血球で合成されていると考えられた。バキュロウイルス発現系による組換え体は細菌Aerococcus viridansに対する抗菌性を示したが, 細菌Vibrio alginolyticus, Vibrio harveyiiと酵母Debaryomyces hanseniiには示さなかった。また糸状菌Neurospora crassaの胞子発芽と繁殖を遅らせた。