魚病研究
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Aphanomyces piscicida検出のためのPCR法の検討
Panarat Phadee倉田 修畑井 喜司雄
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2004 年 39 巻 1 号 p. 25-31

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抄録
 魚類の真菌性肉芽腫症の迅速診断法としてPCR法について検討した。Aphanomyces piscicida NJM 9803の遺伝子をシークエンスし, 3種類のプライマーセットを設計した。各種卵菌類71株を供試し, PCR試験を試みた結果, 3種類のうち1つのプライマーセットは魚類病原性A.piscicidaのみを検出する特異性の高いプライマーであることが判明した。また, そのプライマーセットを用いたPCR法は実験感染キンギョの筋肉患部からも A.piscicida を検出できたことから, 真菌性肉芽腫症の診断に有用なプライマーセットであることが判明した。
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© 日本魚病学会
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