魚病研究
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イサキから分離された細胞内寄生細菌の分類と病原性
釜石 隆福田 穣西山 勝川上 秀昌松山 知正良永 知義大迫 典久
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2005 年 40 巻 2 号 p. 67-71

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抄録
 腎臓や脾臓の肉芽種形成を病徴とする養殖イサキ病魚から検出された真正細菌16S rDNA配列は, 細胞内寄生性Francisella属のものと高い相同性を示した。病魚からFrancisella属用培地1%ヘモグロビン添加システインハート寒天培地により1種類の細菌が分離され, この分離菌株をイサキに人為感染させたところ, 同様の病徴が再現され病魚の腎臓から本菌が再分離された。以上から本分離菌はイサキに病原性を有しFrancisella属に分類される細胞内寄生性の細菌であることが示された。
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© 日本魚病学会
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