魚病研究
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アユのビブリオ病―I
淡水馴致を遅延した場合の発症状況について
小寺 和郎舟橋 紀男宮崎 照雄窪田 三朗
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1974 年 8 巻 2 号 p. 183-184

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抄録
 1. 淡水馴致の時間的延長および馴致期間中の薬剤投与により,ビブリオ病の発病を阻止出来るかどうかを試験した。2. 淡水馴致は,採捕後24時間程度で淡水化する区および1週間程度汽水飼育する区の2試験区について行なった。その結果,淡水区は汽水区に比して早期にへい死率が高くなる傾向を示したが,5日目では両区とも同程度となり,6日目以後からは逆に汽水区の方がへい死率が高くなった。この差についての考察を行なった。3. 馴致時間の遅延,薬剤投与等による発病阻止効果はなかった。
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© 日本魚病学会
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