家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
症例報告
一卵性双生児の姉の乳癌発症を契機にBRCA遺伝学的検査を施行し,未発症変異保有者のサーベイランス中に乳房超音波検査で発見された乳癌の1例
小野 寿子 坂井 威彦中島 絵里喜多 瑞穂芦原 有美新井 正美岩瀬 拓士大野 真司
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 16 巻 2 号 p. 33-37

詳細
抄録
日本ではここ数年で遺伝性乳癌への関心が高まり,遺伝カウンセリングと遺伝学的検査を希望する人々が増加している.一方遺伝学的検査を受けて病的変異が指摘された乳癌ハイリスク群に,どのような癌のスクリーニング法が有効か様々な検討がなされてきたが,まだ確立されたものが存在していないのが現状である.  本症例は,一卵性双生児の姉の乳癌発症を契機に遺伝学的検査を施行して,BRCA2遺伝子に変異が指摘された一例である.当院では遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)に対してガイドラインで推奨されている,マンモグラフィと乳房MRIに加えて,半年ごとの乳房超音波検査をサーベイランスに組み入れて行っている.未発症BRCA変異保有者のサーベイランス中に発見された,乳癌症例について,文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2016 The Japanese Society for Familial Tumors
前の記事 次の記事
feedback
Top