家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
調査報告
遺伝医療における遺伝カウンセリングについての医師の認識
佐藤 直美 加藤 あい椙村 春彦
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 2 巻 1 号 p. 20-25

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抄録
大学病院に勤務する医師57名を対象に達伝性疾患思者への対応、 迫伝カウンセラーについての需要および認識を問う質問紙調査を行い. 30名から回答を得た. 30名中16名が迫伝性疾患患者の診療・研究を行っており , そのほとんどが思者・家族に医学的説明や達伝的リスクの説明は行っているが, 時問的不足などの理由で充分な対応が行えていないと考えていた. 造伝カウンセラーに ついては追伝性疾患患者の診療・研究を行っている医師も含めて胄 認知度は低いと考えられた. しかし, 実際に遥伝 性疾患患者の診療・研究を行っている医師は、 遺伝カウンセリング専門職種の必要性を感じている者が多く, 非医 師の追伝カウンセラーについては診援・研究の有無に関係なく半数以上が必要と考えていた. 遺伝カウンセラー制度の早期の構築が望まれるとともに, 医師, また医療職全般に対する辺伝カウンセリングにつ いての教育・啓蒙活動が必要であると考えられる.
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© 2002 The Japanese Society for Familial Tumors
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