抄録
大学病院に勤務する医師57名を対象に達伝性疾患思者への対応、 迫伝カウンセラーについての需要および認識を問う質問紙調査を行い. 30名から回答を得た.
30名中16名が迫伝性疾患患者の診療・研究を行っており , そのほとんどが思者・家族に医学的説明や達伝的リスクの説明は行っているが, 時問的不足などの理由で充分な対応が行えていないと考えていた. 造伝カウンセラーに ついては追伝性疾患患者の診療・研究を行っている医師も含めて胄 認知度は低いと考えられた. しかし, 実際に遥伝 性疾患患者の診療・研究を行っている医師は、 遺伝カウンセリング専門職種の必要性を感じている者が多く, 非医 師の追伝カウンセラーについては診援・研究の有無に関係なく半数以上が必要と考えていた.
遺伝カウンセラー制度の早期の構築が望まれるとともに, 医師, また医療職全般に対する辺伝カウンセリングにつ いての教育・啓蒙活動が必要であると考えられる.