農作業研究
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草刈ロボットによるナシの落葉粉砕効果の検討
金井 源太好野 奈美子
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2025 年 60 巻 4 号 p. 185-194

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抄録

ナシの病害である黒星病は,罹病落葉からの子のう発生も感染源となりうるため,対策の一つとして,落葉の分解を促進する落葉粉砕処理が推奨されている.ここでは,近年,果樹園に普及しつつある草刈ロボットを下草管理だけではなく,落葉粉砕にも用いることで,省力的なナシの管理作業体系の構築に資することを目的とした.試験区は,落葉粉砕作業を草刈ロボットにより行う草刈ロボット区,乗用草刈機を用いて行う慣行区,落葉粉砕作業を行わない無処理区とした.落葉の粉砕とそれによる分解の目安として,落葉乾物重について,草刈ロボット区,慣行区,無処理区で6回の比較を行った結果,いずれも無処理区より草刈ロボット区および慣行区のほうが軽かった.そのうち3回では無処理区と慣行区の間に有意差が認められた.慣行区と草刈ロボット区の比較では,慣行区の作業が入念であった場合は,草刈ロボット区は慣行区の3倍程度の重さがあったが,粉砕作業が簡略化された場合では同等および1.4倍に留まった.また,落葉乾物重と同様に落葉の粉砕と分解の目安として,落葉面積についても比較を行ったところ,慣行区の作業が入念な場合,慣行区は草刈ロボット区より小さい傾向であったが,慣行区の粉砕作業を簡略化した場合,慣行区のほうが大きい傾向を示す場合もあった.草刈ロボットの刈高40 mmと刈高60 mmの比較については,落葉乾物重,落葉面積ともに有意差は認められなかったが刈高60 mmよりも刈高40 mmのほうが小さい値であった.

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