老年歯科医学
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調査報告
2011~2018年の間に当院が施行した5,473症例に対する歯科訪問診療の概要
斎藤 徹白波瀨 龍一砂川 裕亮松下 祐也髙橋 耕一牧野 秀樹石田 瞭栂安 秀樹
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2020 年 34 巻 4 号 p. 510-517

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抄録

 当院は北海道帯広市に位置し,要介護高齢者などに対する歯科訪問診療に積極的に取り組んでいる。当院が2011年1月~2018年12月の間に歯科訪問診療を施行した新患症例は5,473例であり,男性2,088例,女性3,385例で平均年齢は82.0歳(0~107歳)であった。年次別の新患症例数は2011年の552例から2018年の791例へと,訪問診療の症例が増加していた。訪問先の施設は,介護老人福祉施設(特養)(1,572例,28.7%),病院(1,221例,22.3%),介護老人保健施設(老健)(924例,16.9%)およびグループホーム(707例,12.9%)が多かった。また,居宅への訪問診療は428例(7.8%)であった。歯科訪問診療をするにいたった原疾患としては,認知症(2,662例,48.6%)と脳梗塞(1,377例,25.2%)が大多数を占めていた(疾患の重複症例あり)。歯科治療の内訳は,歯周治療(3,086例,56.4%),義歯破損・修理(1,477例,27.0%),義歯新製(1,392例,25.4%)が多数を占めていたが,抜歯(1,067例,19.5%)や摂食機能療法(989例,18.1%)も多く多様な歯科治療を行っていた(歯科治療内容の重複症例あり)。

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© 2020 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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