老年歯科医学
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総説
今なぜ,認知症の緩和ケアアプローチが求められているか?
平原 佐斗司
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2026 年 41 巻 1 号 p. 17-20

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抄録

 超高齢社会を迎えた先進国では,認知症の緩和ケアのニーズが急増している。2019年のLancet委員会報告によると,2016年から2060年の間に認知症の緩和ケアニーズは世界で約4倍,先進国でも3倍以上に増加すると予測されている。認知症の緩和ケアアプローチは,単に身体的苦痛の緩和にとどまらず,行動・心理症状(BPSD),合併疾患,健康問題の適切な治療を含むすべての治療とケアを意味する。重度期以降の認知症患者の最大の苦痛は,嚥下障害による食の問題と誤嚥性肺炎による呼吸困難である。肺炎急性期のサルコペニア嚥下障害時の口腔ケア,誤嚥性肺炎の予防,重度から末期の食支援において,歯科領域の専門職の果たす役割はきわめて大きい。

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