抄録
日本歯科大学歯学部では, 昭和62年10月より本邦初の高齢者歯科学の講義を開始した。講義は5年後期~6年前期の一年間 (計25回) 行われ, 講義分担は基礎, 臨床講座が1回または2回の講義を行う総合講義であった。
全講義終了後, 学生に講義がどう受け入れられたか調査を行った。その結果は「講義を受けて良かった」というものと, 「今後に要望がある」という2つに別れ, 「今後に要望がある」と解答したうち70%の学生が各講義の一貫性の不足を挙げていた。
次年度 (昭和63年10月より64年9月) の講義はこの結果を反映させ, 当科医局員, 麻酔科, 口腔外科の併任医局員による講義を多く設定することにより講義の一貫性を持たせ, また, 学外から講師を招き, 附属病院では経験できないターミナルケアーなどの特別講義を設けた。
今回我々は, 高齢者歯科学の新しい講義の要項を設定するまでの経過, 今後の課題について報告する。