老年歯科医学
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床用硬質レジン歯に関する研究
ターメリック着色液による被着色性について
佐藤 吉則永井 栄一阿崎 正之森川 正朗大山 哲生松津 雅道植田 耕一郎豊間 均大木 一三西山 實
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1993 年 8 巻 1 号 p. 14-19

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抄録

床用人工歯として従来より用いられているレジン歯は, 耐摩耗性および耐変色性が, 陶歯に比較して低く, そのため義歯の長期使用により, その審美性を大きく損ねていた。
近年, この従来型レジン歯の短所を改良した硬質レジン歯が開発され, 臨床に多用されている。しかし, この硬質レジン歯を用いて調製された局部床義歯も, この人工歯の被着色性から, 審美性の低下した症例が日常の臨床で多く見られる。
本研究は, 硬質レジン歯の被着色性を探究することを目的として, この人工歯を着色液に浸漬し, in vitroにて被着色性を検討した。
その結果, 硬質レジン歯の被着色性は, 従来型レジン歯と比較するとやや低いが, 陶歯よりも極めて高い傾向であった。また, 供種人工歯の被着色性は, 毎日超音波洗浄したほうが, しないよりも小さい傾向であった。

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© 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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