抄録
さいたま市では従来の胃がんX線個別検診に加え, 平成21年(2009年)より受診者が任意に内視鏡も選択出来る胃がんのX線・内視鏡併用検診を新たに開始した。そこで過去10年間の大宮地区のデータをもとに, 前半のX線単独の時代と後半の内視鏡併用の時代についてその成績を比較し, 内視鏡検診導入の成果について検討した。その結果, 内視鏡検診開始により, 総受診者数は5年間で102,367から144,880名へ, 総胃がん発見数は248から621例へと増加させることが出来た。また胃がん発見率に関しては内視鏡は0.62%, X線は0.22%であり, 早期がん比率においても内視鏡76.6%, X線60.1%と内視鏡検診の方が優位であった。胃がん検診への内視鏡の導入は, 検診の成績向上に大きく寄与すると考えられた。