日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
胃がんX線検診における過形成性胃炎はカテゴリー3bとすべきか
中島 明久鎌田 智有髙倉 友里板野 晃子土本 明葉木村 貴之黒瀬 昭良木科 雅也門内 弘英山神 涼一坪田 典之眞部 紀明楠 裕明井上 和彦春間 賢
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2019 年 57 巻 5 号 p. 675-686

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抄録

平成23~25年度に当施設で実施した対策型胃がんX線検診受診者41,952名を対象に過形成性胃炎に注目し, その頻度と胃がん発見率, 早期がん率, 組織型から過形成性胃炎のカテゴリー区分について検討した。過形成性胃炎の頻度は性別では男性が若干高く, 年齢に関わらず約1~2%であった。X線所見が過形成性胃炎のみの群の胃がん発見率は1.03%, 早期がん率83.3%であった。

発見された胃がん73例中組織型が把握できたものは25例であった。25例中, 過形成性胃炎を有する9例のうち7例は未分化型であった。

胃がんX線検診では, 局所所見だけではなく背景胃粘膜診断から高リスクと考えられる群へも要精密検査の適応拡大を行って胃がん発見率を向上させることが重要であり, 未分化型胃がんの高リスク群でもある過形成性胃炎はカテゴリー3bとすることが望ましいと考える。

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© 2019 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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