2026 年 64 巻 5 号 p. 903-908
症例は64歳,男性。検診の胃X線検査で,十二指腸球部に圧迫で形態変化をしない12mmの隆起性病変を認め,要精密検査となった。上部消化管内視鏡検査で,十二指腸球部前壁に,周囲粘膜と同様の色調で,表面平滑な隆起性病変を認め,生検で神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)の診断となった。幽門側胃切除術を施行し,最終診断はNET-G1, Ki-67 index 2%, SM, v0, ly0, pT2(腫瘍最大径12mm)pN0cM0 pStageⅡであった。検診X線検査を契機に発見した十二指腸NETは過去に報告がなく,今回報告する。