論文ID: 23012
【目的】本研究は岩手県の検診発見大腸がん症例における臨床および病理学的特徴を確認し, その意義を検証した。
【対象と方法】2011年から2020年までに当施設と関連施設で大腸がん検診を受診し, Total colonoscopyで大腸がんと診断された症例で記録が完備した1,900例について, I)背景因子3項目:受診歴, 性別, 年齢, II)がんの特徴3項目:部位, 腫瘍径, 深達度(早期がんのみ)に関して早期がんと進行がん数と割合につき調査した。さらに早期がんについては, 0-I型と0-II型の数と割合も調査した。
【結果】1)がんの総数は, 70歳から74歳までの年齢で男女ともに272例, 159例と最多であった。2)進行がんは初検査, 女性, 高齢者, 右側結腸, 腫瘍径21mm以上の全ての項目で統計学的に有意差を示した。3)0-II型の割合は高齢者, 右側結腸, 腫瘍径11mm以上, SMの項目で統計学的に有意差を認めた。
【結論】大腸がん検診の推奨とする対象に女性と70歳から74歳の高齢者を積極的に取り込むことが重要である。