抄録
平成10年度の至急要精密検査例 (以下至急例) と発見がん症例の解析を行った結果, 至急例からの発見がん症例 (以下至急発見がん例) はほとんどが腫瘍径の大きい隆起型の進行がんであった。また精密検査 (以下精検) 受診, 治療までの所要日数が至急例以外の要精検例からの発見がん症例 (以下要精検発見がん例) より短縮していた。そこでさらなる精度向上を目的として, 放射線技師の撮影技術向上と至急例の事後管理を確実にするために, 放射線技師・読影医・保健婦間の新しい情報伝達システムを導入した。平成10年12月新システムを導入して以後, 至急例では胃集検受診から読影診断までの所要日数を大幅に短縮できた。さらに迅速な精検受診勧奨を行うことで, 集検受診からの所要日数は, 導入前では精検受診まで18.2日, 治療まで51.1日に対し, 導入後ではそれぞれ11.1日, 43.5日と減少し, 新システムが胃集検の精度向上に寄与できることが推測された。